まいにち、いっぽ

物事を理解するための出力装置

PostProcessingの適用方法(初心者向け)

ページ概要

Unity 公式の PostProcessing の適用方法を簡易にまとめます。 大体は公式のドキュメントと変わらないので、初心者向けとなります。

PostProcessing とは何ぞや?

Unity 公式が作成している、ポストエフェクト(スクリーンエフェクト)を反映させるためのアセットの事。
公式サイト、git hub、unity package manager、と3種類のドキュメントがあります。
見た感じ Unity package manager のドキュメントが正確そうでした。

Unity 公式サイトのドキュメント
https://docs.unity3d.com/ja/2018.2/Manual/PostProcessing-Stack.html git hub のドキュメント
github.com Unity package manager のドキュメント
Description | Package Manager UI website

環境

  • Unity 2018.2.4f1
  • Post-processing 2.0.12-preview

インストール方法

  1. Unity のメニューから Window → Package Manager を選択
  2. All タブから Postprocessing をインストールするf:id:syuuki_kisaragi:20180914164514j:plain

使用方法

  1. シーン内の main camera に PostProcessLayer と PostProcessVolume コンポーネントを追加する
  2. PostProcessLayer の Layer を Default に設定する
    ※Default Layer を設定すると警告がでます。Default layer に設定すると処理負荷が高くなります。実際に製品に適用させる場合は、ポストエフェクトを適用させるレイヤーを分けて設定しましょう
  3. PostProcessVolume の Profile パラメータの New ボタンを押す
  4. PostProcessVolume の Is Global にチェックを付ける
    ※これでシーン全てに対してポストエフェクトを設定する事になる
  5. PostProcessVolume の Add effect... ボタンを押し、適用させたいポストエフェクトを追加する

おまけ

エフェクト効果についての覚書。 微妙にパッケージと公式ドキュメントに食い違いがあるようなので、バージョンによっては無い項目があるかもしれません。 詳細は公式サイトのドキュメントを見ましょう('ω')ノ

  • Ambient Occlusion(アンビエントオクルージョン)
    シーン内の環境光がオブジェクトなどで遮られているかを計算する。オブジェクトの折り目や穴が暗くなる
  • Auto Exposure(オートエクスポージャー
    カメラに搭載されている自動で露出を調整する機能のシミュレート
  • Bloom(ブルーム)
    現実の発光現象。光源の光が周囲に漏れたように見える
  • Chromatic Aberration(クロマティックアベレーション、色収差
    レンズのシミュレート用。光の屈折率の違いで色がズレてしまう現象
  • Color Grading(カラーグレーディング)
    完成した画像のカラーと輝度を変更修正する処理
  • Depth of Field(デプスフィールド、被写界深度
    カメラの焦点特性をシミュレートする
  • Grain(グレイン)
    写真のフィルムのようなグラデーションノイズを発生させる
  • Lens Distortion(レンズディストーション
    VRなどのレンズの歪みに対応させる処理
  • Motion Blur(モーションブラー)
    オブジェクトの移動が速い時に起きる、画像がボケる現象
  • Screen-space reflections(スクリーンスペースリフレクション)
    ディファードレンダリングのみ。塗れた床や水たまりのような反射のために使用する
  • Vignette(ビネット
    中心よりも周囲の方が暗くなっている